採用時の研修について

 ―ようやく新人を採用できました!  と、喜んでも・・・
 
 実はまだ「本人の気持ちは揺らいでいる」のです。

 良い職場かどうか、あるいは自分に合っているかどうかは、入ってみなくては分かりません。本当に知りたいのは、職員同士の人間関係だったり、居心地の良さだったりします。それは面接の短い時間では分かり得ないことです。
 また、面接の時は「お客様扱い」であることを応募者本人も分かっています。そして、採用直後は面接担当者の素の姿を「用心して観察」しています。

 ちやほやしろと言っているのではありません。

 揺れ動いている気持ちを「安心」させてあげて、ここが自分の「居場所」であることを伝えるのです。仲間の一人として迎え入れることで、2日目からの意識が変わります。

採用時研修の基本項目

 採用時には、介護職経験がある職員にも、貴事業所ならではのやり方や方針をしっかりと伝える必要があります。

 介護経験が長い人は、即戦力としてのメリットは大いにありますが、自分のやり方にプライドがあり柔軟性に欠ける場合もありますので注意が必要です。

 介護職経験の無い職員や、社会経験が少ない職員には、基本ビジネスマナーや、介護保険制度の基本的な流れを説明する必要があります。

 利用者や家族にとっては、新人もベテランもありません。採用したその日から、スタッフの一人です。いっぺんに教えることは無理ですので、優先度の高いことからしっかりと研修を行いましょう。

 忙しい介護の現場では、手の空いた職員が思いつくままに説明して終わり、などということも見受けられます。経験が浅い職員に、OJT研修を任せていませんか。限られた職員数ではそれも仕方ありませんが、何を、どう、教えるかは共通認識として、研修担当者にも理解させておく必要があります。

採用時の研修は、その後の定着につながる大事な機会です。
働く意欲向上につながるように、きちんと研修を行いましょう

 

基本的な研修項目

  • 基本理念・運営方針
  • 事業所の基本情報(事業主体について、組織概要等)
  • 法令遵守、個人情報保護(誓約書の提出など)
  • 社内規則、勤怠等の確認(タイムカードの管理など)
  • 基本的ビジネスマナー(挨拶、報連相、電話応対)
  • 介護保険制度における事業所の役割り(コンプライアンス)
  • 介護の接遇(挨拶、言葉づかい、態度、身だしなみ、表情)
  • 緊急時の対応(緊急連絡先の提出)、避難経路等の確認
  • ヒヤリハット、事故報告、食中毒・感染症予防
  • 一日の流れ、月間計画、年間計画、イベントの予定など
  • SNSやLINEでの拡散注意(誹謗中傷、個人情報、情報漏えい)
    ※赤字は特に早い段階で認識しておくべきこと。


↓介護未経験の方に、介護職員としての心得を理解していただくための動画です。

ようこそ介護の職場へ(新人研修用動画)(BGMあり、約10分)